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OFFICE CAMPUS

創りすぎない、空間も、空気も。

横開きの木製扉をあけて現れる階段は、納屋を想像させるような狭く角度のあるつくりに。

その先に広がるフロアは、初めてなのに懐かしい感覚にさせる新古が融合された空間だ。

ほんの少し風が漏れる障子、当時の落書きが残る襖、見上げると大きな神棚。

古民家の持ち主が残した欄間額には、利休の唱えた「和敬清寂」という言葉が構えられる。

誰とでも仲よく、全てにおいて調和を大事にし、お互いを尊重し合い、何事も心から清らかで、それにより穏やかで、どんなときにも動じない心という意味が込められている。

大テーブルがあるメインフロアは、各々が向かい合って腰をかける。

心地よい洋楽を聞きながら、時には利用者同士で会話しながら作業をすることができる。

もう1つのフロアでは1席ずつがパーテーションで区切られており、集中して作業に取り組みたいときに利用しやすい空間に。

BGMもメインフロアとは異なり、静かなジャズが心地良い作業時間を創り出す。

話す楽しみ

OFFICE CAMPUSの空間には視覚情報がほとんど存在しない。

フロアの案内図はもちろん、フリードリンクのスペースには利用方法のポップは存在せず、貸出し無料のデバイスの案内表も置かれていない。

一見不便と感じる仕組みだが、これこそがコミュニケーションツールとして働く。

あえてルールを提供しないという余白の中で、お互いが気を配りながら人と人として空間を創る。

スタッフと利用者にも明白な境界線は存在しない。

「いらっしゃいませ」「またお願いします」ではなく、「こんにちは」「おつかれさまでした」という声がけが物語るように、それぞれが自立した個として対等に言葉を交わし合う。

時には他愛もない雑談から事業提携が始まることや、ビジネスアイデアが生まれることもある。

それは、空間が活きる(生きる)ことで人が進むことを教えてくれる。

それぞれの道へ進むこと

「個(その人、人、スタッフを含めここにいる人)がそれぞれの道へ進むこと」こそOFFICE CAMPUSが掲げる最大の役割(役務、使命)だ。

ひとりでは成し得なかったことが、場と空間(空間と人、空間と時間)とつながることで実現される。

それこそが、コワーキングスペースがデザインする空間であり、この地とこの地に生きる人を支えるということ(事業、場作り)なのだ。

各々が自分と向き合い思いをもつことが肯定される場であり、生きる空間と人によってその思いが形になることを体感することができる。

古い文化と新しい文化、デジタルとアナログが融合するこの空間で、それぞれが自立しながら調和する空間としての支援を今後も発展させてゆく。